ありとあらゆるアンプをAST化したいと思います。

  定格出力 構成 方法 Zo 推奨スピーカー low boost  
YAMAHA Tiffany 7 7W(6Ω) 厚膜IC 元々AST -1.3Ω 専用スピーカー 有り 完了
完全アンプIII 1W(8Ω) バイポーラ 一体型 8.28Ω->5.7Ω FE103Mバスレフ   完了
YAMAHA YST-M15 10W(4Ω) IC 一体型 -1Ω パイオニアバスレフ 有り 完了
KENWOOD R-SG7 23W(8Ω) バイポーラ アダプター -2.3Ω パイオニアS−ST7 有り 完了
YAMAHA  A-5   バイポーラ アダプター   ユーロ2ウェイ 有り 完了
三栄無線 6BQ5ss 5W(8Ω) 5極管 アダプター 3.8Ω->1.7Ω ユーロ2ウェイ   完了
三栄無線 KT88-MAss 6W ビーム管 一体型 -0.3Ω   パイオニアS−ST7
  完了


  物量投入型の市販アンプをAST化すると、すごいものになりそうですが、中高域は
完全アンプにははるかに及ばないものがほとんどと予想されます。また物量投入の割
に力感がないというのも市販アンプの特徴です。要するに潜在能力はあるのだが、真価
が発揮されないという状況だったわけです。

  ヤマハA−5をAST化してみました。そんなに凝った回路ではないようですが、悪くは
ありません。最新の398と比べてみたいものです。能動素子は昔の物のほうが良いとい
えるかもしれません。ユーロ2ウェイでオーケストラを鳴らすと、にごりの無い音が実現さ
れます。これはこれで最高峰の音であることは間違いありません。

  6BQ5シングルでは半固定を9.5kΩにして試みました。結果は成功です。ユーロ2ウェイ
でクリーミーなとろけるような音がしながら、低域の輪郭は明確にでています。中音域の
透明感もあがっているようです。

  Kenwood R-SG7のAST化アンプでしばらくFE103Mを鳴らしてみましたが、FE103は
自作クオリティのアンプでないと駄目なようです。市販2ウェイだとアンプのくせがわからなく
なり都合がよいようです。結局ローブストを併用して
パイオニアS−ST7を鳴らすことに落ち
着きました。

  YAMAHA YST-M15はパイオニアフルレンジを鳴らすのにも良いし、バックロードを鳴ら
すのにも良いようです。旧機種の
Tiffany 7より切れがよい鳴り方です。

  KT88シングルは3段構成でNFBが16dBかけられており、MFB化にたいへん向いている
アンプです。元設計がウルトラリニアであることから、帰還後は負性インピーダンスになりま
した。真空管アンプの負性インピーダンス化は文献上では世界初ではないでしょうか。





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