Introduction

  現在容易に実現可能なMFBとして検出コイル式速度型MFBをとりあげます。

  速度型MFBがうまくかかったとき、どういうことが起こるかというと、素っ気ないようですが、

    fs付近できわめて正確な信号の再生が実現する

  ということにつきるかと思います。

  ということはfsから離れるにしたがってその効果は少なくなりますし、位相も理論どうりに
回転しますから、単発波形も音圧でみると位相が回転した形になるのは当然です。

  しかしその正確さは電磁制動方式とは比べ物にならないくらい正確であると言ってよいでしょう。

  そしてその結果として、ひずみの少なさ、にごりの除去といった音楽再生に望ましい特質が得ら
れます。音楽愛好家にとっては福音以外の何者でもありません。


観測されるMFBの効果について

歪みの低減
(観測しているのはコーン速度)



  コーン速度にNFBをかけてしまうなんてびっくり仰天でしたね。

  過渡特性の改善についてはこのあとの本文で述べられています。

  それでは素晴らしいMFBの世界にはいってゆくことにしましょう。


  参考資料