安価ケーブルの比較試聴



   透明 20芯 6.8m (市販スピーカー付属のやつ)

   赤黒 30芯(細い) 1.5m (DIY店でよくあるやつ)

   青白 29芯     0.8m (DIY店でよくあるやつ)

   YAMAHA  79芯  2.8m (NS-1000M付属)


  アンプは金田式バイポーラ、スピーカーはTangband W3-315D バスレフ「賀茂」、プリは
オールFET、CDはパイオニアDV515でベスト・オブ・ザ・ドゥービーズを聴きました。



  芯の太さの順にだいたい並ぶ気がします。太いほうが低域がストレートにでて、若干高域が
影響を受ける感じ。細いほうは、音が整理されてすっきり出てきます。低域のほうでリミッターが
かかっている感じです。

  音を憶えるのが難しいので、左右違うコードで聴き比べをしました(オムニバス方式)。違いが
感じられるのは低域で、高域はキャラクターが全く同じといってよいかと思います。この方式で、
位相補正コンデンサーによる音の変化がよく聴き分けられますから、これはそれより差の少ない
世界です。測定でなにか違いが出るとは到底思えません。

  しかし低域はかなり差がわかるので、例の方法で低域速度特性を観察してみました。

  ウォーミングアップの影響を排除するため、最初のデータはYAMAHA-透明-YAMAHA
というふうに収録しました。

  スピーカー MFB-20 裸








  このように芯の太いほうが若干音圧が高く、Qが若干小さいようなデータがとれています。


  ケーブルの長さによる違いも見ておきました。




結論

  1 芯の多さによる低域の違いはかなりはっきり出てくる。(測定、聴感とも。)

  2 高域の差は今回のケーブル群(4NCu?)では、ほとんどわからない。7N、銀などでも
    検討してみる必要がある。

  3 被覆の構造による、音質の変化についても今後調べてみる必要がある。



  今回のテストでは、金田式を使ったので音の鮮度については十分すぎるため、ケーブルについて
不満を生じることがあまりないのです。青白がバランスがよく、透明はおとなしい感じ、赤黒で全く
問題がないという状況です。

  ですから若干ものたりなさを感じやすい市販アンプで試す方がよいかもしれません。

  次回は、パイオニア市販アンプと数種のケーブルで行いたいと思います。