電流正帰還V−FETアンプ  



  UHC−MOSアンプの音も確認し、やはり耽美的な音を得るには
こういう素子の活用もありだろうと思う私でした。

  

  筐体の製作は1000円のレッドパイン集成材から2つ分はとれるので
経済的な工程です。

  半導体アンプでお金がかかるのはやはり放熱器でしょうか。パスコンも
高価な部品です。今回は1個640円の岡谷Vxが4個必要です。

  V−FETは当時1個500円でしたが、今買おうとは考えないほうが賢明です。

  買えない人はV−FETよりMOS−FETのほうが音も性能もすぐれているのだ
と納得するしかありません。ヤマハB1よりLo-D HMA9500IIのほうが音は良か
ったわけですから。

  


  回路は前回と全く同じですが、進抵抗が入手困難なので定数を一部変えざるを
得ないかもしれません。


  STEP1



  初段ができた段階で電圧をかけて電流を測定しておきます。負荷抵抗に
ほぼ同じ電圧が出ていればOKです。

  動作確認用にLEDをいれておきました。


STEP2



  バイアス抵抗に発生する電圧をチェックします。J18は+8Vくらいで
330mAほど流れるため、+10Vくらいの深い値にあらかじめ調整して
おく必要があります。

 この定数で実装してみました。



STEP3



  オフセットとアイドリング電流を同時モニターしながら音楽をかけて
います。アイドリングが1A〜500mA流れることがわかったので、ゲート
抵抗を3.4kΩに変更しました。

  100mAで安定するのが目標です。


  最終回路

  無事完成


  音は美しく格調高いものです。MOSでこの音がだせるかどうかは
なんともいえません。




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