水仙      

 
  工芸アンプなので趣味性の高いものにしようと思いますが、デザインはこのようなものです。
江戸時代の工芸品のような雰囲気を出しました。この飾りは江戸時代の鍔を参考にしたものです。



  終段素子にはUHC MOS−FETを採用しました。


回路







  このような収まり方となります。


  パネルの飾り物をどうするかですが、銀で作ることにしました。

  これで抜いてみると、割れやすいことがわかりました。



  こうすると抜くのが容易になりました。



  このようにしてガスコンロで焼きます。

  焼いてみると、収縮によって弱いところが切れてしまうので、パーツごとに焼いて
あとではんだ付けする方法に落ち着きました。


  飾りもできたので、基板の製作にとりかかりました。









  難なく完了。動作確認用にLEDがはいっています。


試聴

  朝両chが完成し、何枚かのCDをかけてみる。シーナ・イーストン、ドゥービー・ブラザーズ、
ここまでは「例弊使」に及ばない。夕方になって、CCR、太田裕美をかけてみる。すでにエージング
が完了したかのような音で鳴っている。

  クラシックをあまりかけないのは、ポピュラー音楽のほうが楽器の音が鮮明に聴けるからである。
楽器の音が大好きなわけで、ボーカルも嫌いではないが、もしボーカルだらけで楽器の間奏がなけ
れば、まるでお説教のようでいただけない。

  人声は癒しにもなれば、害にもなる。楽器は常に癒しになる。

  さてこの音だが、他のアンプでは絶対でない特徴がある。筋金いりの量感のある低音と、繊細で
さわやかな高域である。この特徴が聴き取れれば、こういうアンプはUHC−MOSのSEPPアンプ
以外にはありえないので、はやばやとアンプの同定ができるのである。

  本当に素晴らしい。


(終わり)