インバーテッド ダーリントンの研究

  K135の保有ロット(全部測定済み)のうちのひとつのデータを図にしてみる。この2Aの位置は目分量で
書いたものである。(もうちょっと上かもしれない。)

 K135 の特性は知られているのでおおざっぱではあるがこのようなことが可能である。



  さてこの電流スケールをもとに次のような回路の特性を調べてみる。





  よく考えてみれば、K117のIDSSが10mAであるとすると、最大出力電流はせいぜい1Aになるわけである。
なるほど、完全アンプではA級動作でありしかもアイドリング電流は350mAであったから問題にはならなかった
が、B級アンプで5Aも流そうとすると問題である。というか作れない。

  K79では単体で200mAまでだから、複合では20Aくらいまでゆく。gmも1.7Sと大きく、どのようなものになるか
試して見たい。
  
  K213にすれば500mAまで大丈夫なので、最大で50Aクラスのパワー素子になる。コストは500円くらいにな
り面白い。入力容量も小さいしオン抵抗も低いのでかなり画期的である。



     gmは4Sくらいありそうである。


  このようなカスコード接続の窪田式アンプが昔あったが、今回その目的を解明できそうである。



予想
  V−FETのほうは流れた IdでVgsが決まる。MOS-FETのほうは自身が流す電流でVdsが決まってくる。
カスコードなのでVdsはほぼ一定であるが厳密に言えばIdを流せば流すほどVdsは小さくなる。

  そのため歪が少なくなるかわりに肩特性が悪化するかもしれない。まだ誰も検討していないはずである。

  結果





   極上の特性ですね。gmは減るみたいです。