えっLM38X革命?



  LM386にしろLM380にしろカップリングCが必要なはずなのにデータシートにはこのようにCを省いた推奨回路
しかのっていない。気持ち悪いのでいままで大体はCを入れて作っていたが、よく考えてみると赤枠でしめしたようにヴォ
リューム最大にしなければ数kΩの抵抗が入力に直列に入っていることに気づく。これならプリ出力が定電圧源であって
も問題は生じない。ボリュームを使わないなら数kΩの抵抗を直列に入れておけば良い。


 これが今回作ったLM386完全アンプ体。





  1W出ているというか、これはなかなかのものだ。




  データシートには無いがBTLも試した。





  二次歪は低減されたが出力が伸びない。オフセットも0.3Vと大きい。


  長い間出力1VでクリップしていたLM380のシミュレーター回路だが今回正常に動くようにできた。2段目が
1mAと少ないため終段にベース電流を吸い込まれてあぼーんしていたのだ。ダーリントンにしたら4Vまでクリップ
しなくなった。そして良く考えてみると4Vで2WなのだからLM380としては現実と一致している。


  新あやめ回路




  現実と大変近い特性が得られている。

  ディスクリート版LM380の実現が視野に入ってきた。


  しかし実際に作るならこのほうがはるかに簡単である。特性もいい勝負になる。











  LM380BTL

  まず普通の回路。






  出力電圧を見る回路




  シミュレーターでは理論どおり電圧は2倍、出力は4倍になる。何故実物では駄目なのか?いまのところ原因が全然わからない。