電流帰還型ポータブルアンプ
BUF634やオペアンプの多重帰還があるこの時点で、フルディスクリートにメリットはあるだろうか?

超絶技巧で72mm X 47mm基板に仕込んでみた。


バッファのみの特性

メリットはありそうだ。
完成後

クローズドゲイン(1kHz) 14.4dB (5.2倍)
オープンゲイン (1kHz) 43.9dB (156倍)
帰還量 29.5dB (29.8倍)
このような回路を調べる。

クローズドゲイン(1kHz) 13.2dB (4.5倍)
オープンゲイン (1kHz) 25.6dB (19倍)
帰還量 12.4dB (4.1倍)

三次歪が抑制されているのが興味深い。この図からは電流リミターのような現象が伺える。
実験が今回の目的だったが最後はポタアンが一つ完成した。

音が綺麗でナチュラル。オフセット調整は難しく、マルチメーターが二台要る。
ぺるけアンプのHA−4版

終段の特性

これだけでも聴けないことはないがNFBをかければある程度キャラクターが抑えられるだろう。
特性
クローズドゲイン(1kHz) 9.8dB (3倍)
オープンゲイン (1kHz) 20.4dB (10.4倍)
帰還量 10.6dB (3.38倍)

確かに二次歪は増えたようだ。これによってちょっと聴きやすくなったかも。