負性インピーダンスアンプの製作

  ヤマハの場合電流検出信号を一度反転させて反転入力に戻していますが、より簡単な方法を
採用します。

  LM1875でやってみるとわりと簡単にできてしまいました。











  実際にどのように動作しているか見てみます。




  入力とfsにおける速度特性は位相遅れが0°なので、速度負帰還がかかると

 1  fsを中心として速度特性の歪が減少する。

 2  fsでは加速度特性は90°遅れているが、遅れたまま正しい波形になる。

 3  立ち上がり波形、尻尾波形に対して(要するに全体に)電圧による能動制御がかかる。

 4  fsにおけるQが減少したように見える。

  が成立していることが予想されます。上図は電流正帰還による波形ですが、速度負帰還といっても
全然問題ないくらいうまく動作しているようです。


参考(この方式では作れるアンプとそうでないアンプがあるようです。)

  Normal (Ω) 電流正帰還後 (Ω) open gain (at 100Hz) closed gain R
LM1875 0.09 -3.1 80dB   0.22
LM3886 0.3   105dB    
2N3055/MJ2955 0.14        
2N3055完全対称 0.7        
NEC C2987/A1227 0.13        
NEC D188A 完全対称 0.21        
サンケン C2921/A1215 0.06        
サンケン C1116/A747 0.16        
SONY C2571/A1097 (無帰還) 0.78        
           
Pioneer A01 1.0        
Kenwood R-SG7 0.13        
Onkyo GX-20AX 0.37        
           
           
           
           
  Normal (Ω) 電流正帰還後 (Ω) open gain (at 100Hz) closed gain   R
K1056/J160 0.16      
            カブトガニ 0.2 -0.1 100dB   0.4
K405/J115 4.1        
     無帰還 1.8〜2.4        
K1529/J200 0.1 -3.8      
K1297完全対称   -1.1      
J48完全対称 1.1        
J18完全対称 1.6 -1.2      
           
MOS premium 1.5        
TA4560 0.6        
HMA9500II 0.11