2010年の音楽生活

  はや三月。今年はライフワークを見つけた。
  
  Freecell No.230


   Freecell managerのおかげで1番からゲームができる。現在230番までクリアーした。
エースを4枚上げたところを記録に残している。



  ミニぺるけmkII


  今回終段に使うC2120


参考







  基板完成








  秋月ケース用純コンプリメンタリーSEPP


  この二つをもって当面の考えうる回路は全部試したことになるのでいよいよ種切れかも。
どちらかというと喜ばしい。棹尾を飾るアンプはあえて金田式にしなかった。



   ウォークマンの発想は私にもすでにあった。カセットデンスケを新幹線に持ち込んで聴いていたのは
ウォークマン登場の数年前だし、iPodのコンセプトも漠然とだが思いついていた。Mac Plusを使いながら
これが電波を自動的に受信してラジオ番組の音声ファイルがアイコンになってデスクトップに並べばいいの
にとその当時考えていたのだ。これはiTuneの原型である。

  だがまさかMacそっくりの端末がでてきて大量の音楽が入っているところまでは想像がつかなかった。
私が日本のメーカーに入って開発環境を得ていたらもしやとは思うが、まあそれはどうでもよいことだ。


  疑似朝のバロック

  前の晩にCDを仕込んでおいて朝目覚めるとプリとパワーとCDプレーヤーのスイッチを入れる。これで
朝のバロック状態になる。朝のバロックも今は終了しバロックの森になっている。


  WAVEで試聴用のCDを聴く。店頭のおすすめのロックは不良外人と女性ボーカルの組み合わせが
主流のようだ。ヘッドホンはプロ仕様のオーディオテクニカ製だが低域の量感はあるが過渡特性はメタメタ
だ。ビートルズも聴いたが高域はきれいだったが低域は理想とは程遠い。ア・ハード デイズ ナイトなど
いろいろと品薄だったが何が起こっているのだろう。


   ユースケは、とある美術館でこのようなオブジェを見た。

  


  金属の丸い台から抵抗器が直立しカラーコードで彩色されている。抵抗器の一端には
J−FETのベースがはんだ付けされている。ドレインとソース端子はオープンとなっている。

  カラーコードを読むと33kΩになっている。もとより動作するはずもないがこのオブジェ
の意味するところはなんだろう。

  ゲートが接地されているというのは電源に接続されるよりは安心なことは確かである。
しかし電源も何もないというのは?発電所のない世界を暗示しているのか。

  FETの動作は電子の空乏層を電界でコントロールするというものである。電圧の入り口は
ゲートである。そのゲートの電位がゼロということは何を意味するのか。

  ユースケはさらにわからなくなって次の展示に向かった。


  ストラビンスキーの春の祭典を毎日通勤のとき聴いている。

  機関車を思わせる第2曲から第4曲までは本当に素晴らしい。3分くらいの長さに斬新なアイデアが
詰め込まれている。

  この長さとアイデアの有無が重要なのである。長いだけでアイデアの無い音楽は本当につまらない。

  いままで聴いていたバーンスタインからカラヤンに替えてみた。第2曲の牽引感をみるためだが予想に
反して違いの大きさに驚いた。メカニカルに演奏すれば誰がやっても差は出ないはずと思っていたが、カラヤン
のは流麗、劇場的、お互いのパートが相手に合わせて登場する感じだ。バーンスタインのような乱入感、
爆発感が皆無だ。当然だがバーンスタインの演奏のほうが面白い。

  


  擬似朝のバロックはCDを一枚づつ惜しげもなく替える。担当者が曲を憶えるまでCDを何回もかけたなら
リスナーが怒り出すだろう。だからCDは近いうちに種切れになる。そうなったらLPにするしかない。それも
種切れになったら朝のバロックのエアチェックテープも動員することになるだろう。

  なんとなく担当者の気持ちがすこしわかってきた。


   いつものようにiPodを聴いているとチャビー・チェッカーのThe twistという曲が流れてきた。イントロがC.C.R.の
トラベリングバンドと同じだ。ちょっと拝借したという感じだ。サウンドの基調も良く似ている。

  散歩のとき気づいたのだが永ちゃんのアリよさらばのイントロと港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカのイントロも良く似
ていた。

  イントロなんかはこんなのはどう?という感じでささっと作るものだと思うが、やはり出尽くしているのだろう。





  予てより製作中だったA606SEPPアンプが完成。音の綺麗さは半端ではない。しかもバイポーラとは
思えないようなふんわり感がある。


  今年は箱舟発進!をやりたい。ゴールデンウィークか盆休みには。といっても単にFE204の新型ユニットを
導入するだけだが。

  部屋のシステムで春の祭典のLP(コリンデイビス、アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団)を聴いたが
素晴らしいものだった。長岡式はこういった音源を得意とするものなのだろう。歪なく爆発するうえにMOSアンプ
の良さが出て音が奇麗だ。


GH−135PGの中身



  位相補正10Pを入れて音質確認。エージングでどんどん良くなるか。


  たまにはソニーIC11でバロックの森を聴く。聴いていると昔聴いたような心に入ってくる曲が流れている。
NHK番組表で確かめるとヘンデルのバイオリンソナタニ長調作品1第13であることが判明。近いうちにCDを購入
しよう。


   辺境萌え

  世界地図を見ていると萌える場所がある。昔からシベリアの低地とかパキスタンのデルタでない方の沿岸とか
アドリア海のユーゴ側の沿岸など、地図で見ると何故か萌えるのだ。

  そういうところを見て歩くのが人生の目標と設定すれば今からでもそれを達成できるかもしれないが、実際に
見るとたいしたこともないような気がするし、今のところ無意味だろうと達観している。

  オイミヤコンの現地に入った映像が今年の初めNHKで再放送された。低地ではなく山の中だが人が住める条件が
一つあるような気がした。すべてが凍てつく冬でも湧き水が得られることがそれである。もっと北の低地だと風が
がんがん吹いたり、水を得られなかったりして冬を越すのが不可能なのかもしれない。そちらも想像すると結構萌えるが。






   最近は3つ同時に製作することが多い。そうすると時間が空いたときに必ず何かやることが
あるので、ある意味効率が良い。

  たとえば一機種に絞って、

  回路 → 基板アート → 基板カット → ケース加工 → 半導体選別 →基板配線 → 動作確認・調整

  → 測定 → 残りの基板配線 → 組み立て・電源配線

  とシリアルに処理しようとする。休日などの長い時間をあてるとする。作るのが大好きなら一日中作っても平気かも
しれないが私は大嫌いだ。だから最近はそういうことはやめた。

  休日はケース加工と半導体選別と下準備だけにしてあとは時間の空いたときの分散処理にしたのである。

  これを無窮動処理と呼んでいる。


  まだ二十歳前のころ自分も陽水のようにアルバムをつくり一億円儲けたいと思っていたが、スティービー
ワンダーが儲けた一億円で新アルバムを製作した記事を読んでユニークな人だなあと感心した記憶がある。

  最近またKey of lifeなどをよく掛けているのだが1000曲から選んで作ったアルバムであるという。そのせいか
最初から終わりまで飽きることなく聴くことができる稀有なアルバムだ。
 
  二枚組の二枚目の冒頭に Isn't she lovely が入っているがこれには前奏の部分に赤ちゃんの泣き声が入って
いる。これを聴かされてIsn't she lovelytとくればsheは赤ちゃんであると誰でもわかるはずだ。では何故私が
わからなかったのか。随分長い間不明を恥じながら過ごしてきたが、ベストアルバムのバージョンでは赤ちゃんの声
がカットされていることが最近わかったのである。

  ラジオではこちらのバージョンをかけてそれを聴いた私が曲の途中で感づいたという構図が浮かび上がってくる。


  No.365

  
  No365までクリアーした。No.32000までに解決不能問題がひとつあるようだ。それはNo.11982
だがそれを除いた分を解くのに一日10問とすると9年で到達する。途中で超難問が出たりすると
頓挫するかもしれないがいまのところそのような問題はでていない。

  2月10日から記録しているのでいまのところ1日6問ペースだ。大丈夫だらうか?

  1問8分で解くとして一日8時間労働でやれば533日ということになる。一応覚えておこう。


   素数コレクション

  素数判定プログラムを書いて1から順番に判定してゆき素数のコレクションをつくるという趣味は
どうだろうか。亀の歩みながらコレクションが増えてゆくという楽しみがある。

   今1万個のコレクションを見てきたが楽しそうでもありつまらなそうでもある。コンピューターがある
ので作業そのものは労苦ではないだろうが。

  眺めて楽しんでいるイメージ図




  No.194


  これは順方向化ができあがっていたためエースを4枚上げた瞬間に終わってしまう
ケースだ。気づいたので上げる直前で記録。





  またもや西へ旅立った。携行したのは完全アンプポータブルとミニペルケmkII。小さくて軽いので
これが定番になりそう。

  徒歩移動が少々長くても音楽を聴きながら道路を見て歩けばなんともない。先をみてあそこまで
たどりつくのかと考えると精神的に苦しくなるものだが。


  帰ってきてMOS−ZDRを手直しした。調子が悪かったので終段石を交換しソース抵抗を変えた。これで
普通に聴ける様になったがZDRの特徴はあるものの
前作ほどの音ではない。ここも参照。

  とりあえず±4.5Vに落として電気二重層コンデンサーを入れてみる。5.5V1Fのものを2個外づけで投入。

  音を聴いてみる。これなら遜色ないか。

  
LH0032にも投入。かなり聴けるようになった。


  HA−4MOS ZDRmkII



  まあこれなら最強だ。ゴールデンウィークに完成させてみよう。


  A day in the life

   ゴールデンウィークの中の一日をFreecellの労働に費やしてみたい。残業なしで8時間働いて何個完成するのか。
それに向けて今準備中だがNo.530で足止めを食らっている。

  番号を飛ばすということはしないのでもしNo.530のまま突入すれば一日やっても解けないという可能性がある。

  どこでやるのかも問題だ。最初は自宅でやることを考えていたが仕事場に通ってお昼を食べに帰ってもいけるだろう。
パフォーマンスは若干そのほうがあがるかもしれない。

  あるいは乗り鉄をやりながらというのも考えられる。コンプリート趣味の一石二鳥だ。


   外界に通じる脳のチャンネル

  目覚めたときは細いのが二つくらい。活動を開始すると開いたチャンネルが増す。仕事に出て
人に会ったりすると開くチャンネルが増す。だから休日の日は開いているチャンネルが少ないのだ。

 このように仕事をする人は毎日強制的に脳のチャンネルを開いている。このことは生きていくうえで
重要なことだ。

  開けにくいチャンネルがある。大観衆の前で公演をするチャンネルだ。勿論いつもは閉じている。
ベテランアーチストでも初日の開演前は死んだような顔をしているという。

  脳はデリケートなのでこのチャンネルから悪い風が入ってくるとチャンネルが細くなったり閉じたりする。
ひきこもりの人は細いのが二本くらいになっているはずである。その状態が心地よいので自ら開けることが
できない。

  チャンネルから悪い空気ががんがんはいってくると脳が苦しんで壊れ、ある種の精神病になる。ひきこもり
の人はこれを回避していると思われる。

  一番太いチャンネルはお金と女のチャンネルだ(男限定)。ここから良い空気が入ってくるとある種の精神病に
なりにくく逆だと問題が生じる。グループが解散する理由は大抵お金か女で揉めることが原因だ。


  受験のように日を決めて決行するとなると、実は事前の準備を含めると8時間以上の時間を使ってしまって
いるのだ。そのことに気づいたので昭和の日にそれとなくやってみると22問とけた。

  フリーな日に空いた時間にこまめにやるとこうなる。仕事のある日だと10問くらいだろう。すると継続可能な
8時間労働だと40〜50問くらいが期待できる。24時間ぶっ通しでやる方法は継続可能でないし、能率もかえって
下がるだろうから採用しない。

  No.530は気合をいれて階層を深くしたり、きわどい大技をきめたりして無事に通過。


No.530



  いよいよ決行の日が迫ってきた。スケジュール表を見てゆくと5月3日がいいように思う。



  このような脳にフル回転に近い作業を強いる事案でこのくらいの休憩時間で大丈夫なのか。
疑問が生じる。散歩したり午睡を取ったりしたほうがいいかも。もし睡魔が襲ってきたら寝ること
にしよう。


  電気二重層コンデンサーを電流帰還、完全アンプ、C2193SEPP、ESPにも投入。たとえば電流帰還
アンプでは何ランクアップではなくすごろくで言うと上がりの音になる。これ以上何を望むのか?という感じ。


  後二日あるので難問番号をクリアーしておく。試験時間中はハイウェイのように突っ走りたいのだ。すでに590、
598、602、657、661、669、693、699を解いた。脳は使っていくとなまくらになるので試験中に難問にでくわす
とたぶん越えられない。日常生活のところどころにあるリフレッシュした脳で取り組むのが定石だ。


  改定した時間割



  Freecell難問リスト

452、454、462、518、530、617、672、828、829、850、865、880、900、901、915、925、988
1021、1025、1082、1136、1180、1185、1189、1203、1526、1599、1656、1673、1683、1689、1805
1848、1861、1941、2911、2954、3104、3152、3155、3194、3227、3289、3302、3342、3446、3469
3496、3525、3546、3566、3699、3739、3765、3829、4019、4021、4076、4077、4164、4233、4295
4332、4368、4378、4338


 No.617


  朝な夕な挑戦しているが解けない。面構えも相当なものだ。



   ゴールデンウィークの一日を費やした結果

     I    12
     II   13
     III    12
     IV   18

   計    55

  パスした番号  595 612 617 619 622 625 627 631 642 644 652

  1問6分30秒で解いた計算になる。目と手が忙しい割にはあまり脳を使っていないようだ。
終わってからビールを飲む。何も生み出さない充実した一日だった。


シネマブックとともに

  箱舟発進というわりには映画はこんなもので観ているが致し方ないだろう。

  観るだけ時間の無駄になる映画リスト



  すでに観てしまっているのは8本。映画ファンでない私は大部分を観ていない。このリストを参考に
レンタルショップ店頭で見かけたらなるべく避けておこう。この中にはキネマ旬報ベストワンの映画も入
っている。


  HA-4 MOS ZDR mkII



  完成した。これは素晴らしい。完璧なエンジニアリングといえるかも。


  地味な作業だがイヤホンを買ってはアップル純正のものと比べている。今回はビクターとソニーの
廉価なのを購入。ソニーのほうはレンジが広く音も綺麗と聴き始めは思えたがやはりアップル純正に
及ばない。情報量と過渡特性で太刀打ちできなかった。ビクターはちょっと論外だった。

  ヘッドホンも試してみた。ビクターの2500円のもの。レンジも広く音も繊細で綺麗だ。先々代のiPod
shuffleをつなぐと素晴らしいことになった。


  2N7000 SEPP



  スチコン仕様と銅箔ポリプロピレン仕様。音の違いはこれから検証してみたい。


  FMとともに

  アルヘリッチ25歳のときのチャイコフスキー1番。何か期待できそうな雰囲気。序奏から
おじさんたちが異様に元気だ。はて?仕事とはいえ同席したのが25歳の美人なら頑張っちゃ
うのはどこの世界でも同じか。

 CDを探してみると事情が書いてある。これは夫婦喧嘩なのか?冒頭の元気のよさはこれは
どうなるか見ものという野次馬根性の方か?入手したら検証したい。


  よりエレガントに変貌を遂げた完全アンプ。

   各種SEPPアンプ、完全アンプは電源、入出力、帰還を共通化したので作りはじめは同じだ。


   コーヒーを飲みつつ#792を攻略している。まだ序盤なのにシャットダウンされてしまった。中盤だと
勿体無いので手を読みながら進めるのだが。#672以降てこずる問題にはまだ出くわさない。そういった
問題は神からの贈り物といってよいかもしれない

  そうこうしているうちに#792も陥落。


  2N7000SEPPは音色が素晴らしい。何故か歪っぽいのだがアイドリングを20mAにまで上げると改善する。
一方のMOS ZDRは申し分のない完璧さだ。それに比べると欠点が多いのだが曲によっては凄まじいほどの
深みのある鳴り方をする。





   大規模な基板を作るのが億劫になったのでこんなのを作った。2.5V、3Fの電気二重層コンデンサー
を4個投入してある。ちょっと贅沢なアンプだ。



 
  DD Quartz walkman と MOS ZDR mkII



  iPodは極めたことにしてアナログに回帰する。これだと運用しやすく音も
申し分ない。拍手の音からして深みが違うし人声はナチュラル。


  コンパクトな設計のBUF634アンプ



  2つを比べてみた。





  音は明らかに違いがある。後者は音色がくっきりしており低音に力がある。前者は透明感、トランジェント
が素晴らしいが低音はあいまいになる。

(終わり)