2012年の音楽生活中期

Toyota パブリカ 1961年







  最近のプラモは作るのが大変。ここまで数ヶ月を要した。あとはバックミラーをつけると完成。




  完全アンプmini III



  電池4本入れられる仕様のアンプ。結局2本で動作させている。


  完全アンプSEPP










   バイポーラ初段の音はFETとかなり違っている。これを聴きこんで行けば確かめられるだろう。


ユニバーサル基板でHA10miniを組んでみた。

   なるべく再現してみたが少し異なる。





  音はかなりのものだ。透明度や切れ込みが素晴らしいしコクもあるという感じ。


   夏目漱石  明暗

  今度は意味がすっと入ってくる。文章の質が違うようだ。室生犀星を読んだときの印象に似ている。
通奏低音のように細君の選び方というテーマがやはり出てくる。小説でいくら追求したとしても現実は
何も変わらないというのに。

  健康の話、お金の話も出てくる。


  最後の大物回路




   これを聴いて思う。音楽用途の素子はSITだけなのだなあと。ほかの素子はとげとげしいのだ。


   最近オーディオ機器の夢をみることが多い。或るところに迷い込んだらトリオのハイエンド機
らしい長大なアンプが棚にあった。白っぽいアンプで型番がC2201だった。或る部屋でJBLのフロア
タイプのスピーカーを鳴らしてみた。夢だったので音は良く聴こえなかった。

  週末にでもハードオフに行って何かあるか見てこようか。


  多目的ビークル BK1



  sketchupを使って書いてみた。何といってもカーデザインは楽しい。100万円くらいあれば作れるだろうか?


  映画 黒いオルフェ

  音楽ファンなら耳にしたことがあり印象に残っているだろうという名曲の元ネタ。やはり想像したものとはかけ
離れていたが幻想的で面白い映画だった。

  これのまた元ネタがありそうなのだが。ギリシャ神話の本を読んでおくべきだろうか。


  MOS FET single



  コンセプトはAleph 0sと同じだ。完全アンプとSIT シングルの中間的な音がする。MOS FETもぎり
音楽用素子だ。


  BK1 二代目



  開発中のセダン





   クーペモデル
  


   アルフィエッタのようなクーペをいつかは書いてみたい。


   MOS FETのシングルアンプの2台目を作って聴いているがいままでのベスト3に入るくらい
の音である。

  電池も一個で済むし作るのも簡単だ。このような直流メカを作って定電流負荷にくっつけるだけだ。つまり
DCアンプということだ。






  沈丁花の香りは春を感じさせる。金木犀よりはほのかに香る。

  庭のスケッチ





  水仙がたくさん咲いていたのだが写真に撮るのを忘れた。今はこんなののみ。


  パブリカをリファインしたもの。  


  昔のクラウンのようなもの。


   ストレート6を載せてこういうのを出してくれれば買うかもしれないのに。


   NHK BSで黒澤明特集が始まったのが2007年4月の事だからそれから4年になる。
鑑賞し終えた映画は400本位になる。年間100本だがこれ以上のスピードアップは無理が
生ずることになる。コレクションを全部観るにはあと8年かかる。

   大体は期待はずれな作品が多いものだがこれだけ観るとこれは!という作品に出くわすこともある。

  独創的と思った映画   メメント

      外国映画には不思議なテイストの独創的な映画がある。日本映画には無い。洋画ファンの気持ちが
     わかる。

  美人映画    マリッジリング

      日本映画の真骨頂はこういった美人映画にある。日本の美人は本当に美しい。
      
  辺境映画   ココシリ
      
       デルス・ウザーラも面白かったがこういうのもいい。

  不思議な映画   のようなもの

      現実につきものの人に対する悪意とか衝突とかが無い。観ていて何か別世界のようでいいなと思った。
  


   ウォーリック大学で検索すると幸福度の研究がいくつか出てくる。

  どうも45歳位が幸福度の底になるらしい。これは重要な研究だ。若い頃には想像もつかなかったが
今となってはそうだったのかと思える。ちょっとがっかりだ。努力が実を結んで幸せになったわけでもなか
ったわけだ。ほとんどのことで挫折してきたのに幸福を感じるのは何故だろうという問の答えになっている。

  福田恆存が幸福論を若い女性に連載したのが氏の45歳の時だ。読んでみるとまず美醜からはいってゆく
論法には非凡さを感じる。宿命という項目もある。ハムレットの影響だろうか。

  天才夏目漱石45歳の時の作品は行人である。さもありなんと思う。その後こころ、道草、明暗と浮上してゆく。


Fiio E11



  早速散歩のときに聴いてみた。聴いた瞬間うちのが全部やられたと思ったが、よく聴くと最低域が無い。
うちのヘッドホンアンプは凄い低域のものがあるのだ。低域の解像度もよくない。

  五分くらい聴いていると高域の様子もわかってきた。もうBGMにしか聴こえない。




  なかなか面白い特性。





  水仙咲いてくれた。


   Fiio E11は三日目くらいから高域もこなれてきてピュアオーディオとして聴けるようになった。
低域イコライザーもあり便利だと思う。


  宿命を持って生まれた人とそうでない人がある。ハムレットもあるきっかけで宿命に目覚め、
とうとうそれに自ら向かっていった。ごく平凡に生まれてきたような人なら事故は仕方ないとして
もやってくる因縁から遠ざかって行けば良いのだ。

  宿命を持って生まれた人も逃げて逃げて逃げまくれば何とかなる可能性がある。庄司薫が
言っていたことは突き詰めればこれなのだろう。

  本物の宿命なら最後にはつかまるだろうし、もし逃げられたならそれは宿命では無かった
という理屈だ。


  映画 宿命(1957)

  4年前くらいにNHK BS で放映された白黒映画。トルコ軍の攻撃によって難民化したギリシャ人村の一団の
運命を描く。

  村が無くなってしまうということが宿命に相当すると観た当時考えた。その結果を生んだのがギリシャ人反乱軍
の味方をしたということなので熟慮すれば避けられた可能性もある。

  その後の話の展開がリアルなのに驚いた。世界史そのものである。ギリシャ人は思慮が無くトルコ人は文明的
という風に描かれている。軍司令官が愛飲していたラク酒に興味が湧いたので通販で入手して飲んでみた。酒は
どうしても口に合わなかったがトルコのお菓子は違和感なく頂けた。


   福田恆存  私の幸福論

  この本のまえがきに、
    「私のいうとおりの生き方をすれば、かならず幸福になれる。」
  と書いてある。こんなに豪語して良いのだろうか。

  読んだ結果はやはり、「古今の教養を総動員しても幸福になる道など示せるわけがない。」
 という感想に至ることになる。

  どうも幸福の条件とは、

   男に宿命が無いこと
   女が美人であること

  のような気がする。実人生ではたぶん役に立たないと思うが映画などを見るツールとしては使える
だろう。


(つづく)